ニュースでJPYCを見かけて、買っておけば儲かるのかと気になった人もいるでしょう。
結論を先に言うと、JPYCは値上がりを狙う資産ではありません。そのうえで、得をする使い方があるのかを確認します。

結論:値上がり益は出ない。得をするなら「使い方」で
JPYCは、1枚が1円に連動するよう設計されたステーブルコインです。ビットコインのように価格が上がることを期待して持つものではありません。
得をする余地があるとすれば、支払いに使ったときの還元や、送金にかかる費用の差です。
なぜ値上がりしないのか
JPYCは日本円を裏付けとして発行されます。公式サービスのJPYC EXでは、日本円を入金してJPYCを発行し、JPYCを償還して日本円を受け取ることができます。発行と償還の手数料は無料です。
いつでも1枚を1円に戻せる仕組みがあるため、価格は1円の近くにとどまります。
出典・確認日
出典:JPYC EX よくある質問 確認日:2026-10-12
「儲かる」と言われる3つの話を確認する
JPYCの価格が上がる
上で説明したとおり、1円に連動する設計です。値上がり益は期待できません。
JPYCを発行する会社の株が上がる
JPYCというステーブルコインと、発行会社の株式は別のものです。JPYCを買っても、会社の株主にはなりません。
JPYCを貸し出して利息を得る
ステーブルコインを貸し出したり、運用サービスに預けたりして利回りを得る方法があります。これはJPYCそのものの性質ではなく、利用するサービスの仕組みによるものです。
運用サービスを使う場合のリスク
利回りをうたうサービスには、次のようなリスクがあります。
- 預け先の事業者や仕組みが破綻すると、戻ってこない場合がある
- プログラムの不備を突かれて、資産が流出する場合がある
- 利回りは変動し、表示された数字が続くとは限らない
金融庁は電子決済手段について、価格が変動して損をする可能性があること、サイバーセキュリティのリスクがあることを注意点として挙げています。銀行預金のような保護はありません。
出典・確認日
出典:金融庁:電子決済手段等取引業者登録一覧(利用する際の注意点) 確認日:2026-10-12
得をする可能性がある使い方
支払いで還元を受ける
ステーブルコインを入金して使えるカードの中には、支払額に応じた還元が付くものがあります。年会費や手数料を引いたうえで、手元に残るかどうかを計算する必要があります。
計算の方法は、Triaカードの年会費は何ドル使えば回収できるかで説明しています。
送金の費用を抑える
送金にかかるのは、ネットワークの手数料です。送る金額や相手によっては、ほかの方法より費用が小さくなる場合があります。
向いている人・慎重に選びたい人
値動きを避けながら、送金や支払いに使いたい人には向いています。使い道がなくなっても、円に戻せます。
資産を増やすことが目的なら、JPYCを持つだけでは目的を果たせません。運用サービスを使う場合は、利回りより先にリスクを確認してください。
「持つ」より「使う」で、得を考える。
カードで支払った場合の還元の条件と、かかる費用を確認できます。
よくある質問
JPYCが1円を下回ることはありますか?
設計上は1円に連動しますが、価値が保証されているわけではありません。金融庁も、電子決済手段は価格が変動することがあると注意を呼びかけています。
持っているだけで利息は付きますか?
付きません。利回りを得るには、貸し出しなどのサービスを別に利用することになります。
参考資料
- JPYC EX(確認日:2026-10-12)
- 金融庁:電子決済手段等取引業者登録一覧(確認日:2026-10-12)
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