利益を確定したい、買い物に使ってみたい。そのとき、いくらが所得になるのかを自分で計算できると安心です。
この記事では、国税庁のFAQに載っている3つの例をそのまま使って、計算の流れを確認します。

結論:どの場面でも「手放したときの価値 − 取得価額」
売る、使う、交換する。場面は違っても、計算の形は同じです。手放した暗号資産のそのときの価値から、取得価額を引きます。
3つの場面の計算例
どの例も、最初に400万円で4BTCを買っています。1BTCあたりの取得価額は100万円です。
表が収まらない場合は横にスクロール →
| 場面 | 取引の内容 | 所得の計算 | 所得 |
|---|---|---|---|
| 売る | 0.2BTCを21万円で売った | 21万円 −(100万円 × 0.2) | 1万円 |
| 使う | 40万3,000円の商品に0.3BTCを支払った | 40万3,000円 −(100万円 × 0.3) | 10万3,000円 |
| 交換する | 1BTCで120万円分の別の暗号資産を買った | 120万円 −(100万円 × 1) | 20万円 |
出典・確認日
出典:国税庁:暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ) 1-1、1-2、1-3 確認日:2026-10-12(令和7年12月最終改訂版)
FAQの例では、売買の手数料は考慮されていません。手数料を払った場合は、必要経費として差し引けます。
取得価額の求め方
同じ暗号資産を何度も買っている場合、1単位あたりの取得価額は次のどちらかで計算します。
総平均法
1年間に買った合計金額を、合計数量で割ります。年に一度の計算で済みます。届け出をしていない個人は、この方法です。
移動平均法
買うたびに平均単価を計算し直します。手間はかかりますが、取引のたびに所得を把握できます。
方法を変える場合は、税務署への届け出が必要です。
カードで支払った場合に記録すること
暗号資産をカードで使う場合も、「使う」の例と同じ計算をします。支払いのたびに、次の3点を記録してください。
- 支払いに使われた暗号資産の種類と数量
- そのときの円換算額(商品の価額)
- その暗号資産の取得価額
支払いの回数が多いと、記録と計算の量も増えます。値動きの小さいステーブルコインで支払うと、取得価額との差が小さくなり、計算は比較的単純になります。
ただし、個人がステーブルコインを使った場合の扱いは、国税庁のFAQに直接の説明がありません。ドル建てのものは円との為替でも差が出ます。迷う場合は税務署か税理士に確認してください。
損失が出た場合
取得価額より低い価値で手放せば、その取引は損失です。1年間の暗号資産の取引は合わせて計算するので、同じ年の利益と相殺されます。
雑所得の損失は、給与など他の所得から差し引けません。国税庁のFAQに明記されています。
計算を楽にする道具
国税庁のサイトでは、総平均法用と移動平均法用の計算書(Excel)が公開されています。国内の取引所が発行する年間取引報告書の数字を入力すれば、所得を計算できます。
複数の取引所やウォレットを使っている場合は、すべての履歴を集めてから計算します。
支払いに使う前に、条件を確認する。
カードで使う場合の還元の条件、費用、申し込みの流れをまとめています。
よくある質問
少額の買い物でも計算が必要ですか?
金額にかかわらず、支払いのたびに所得の計算が発生します。年間の合計で申告が必要かどうかを判断します。
取得価額が分からない場合はどうすればよいですか?
取引所の取引履歴や年間取引報告書で確認します。国税庁のFAQには、取得価額が分からない場合の扱いを説明した項目もあります。
参考資料
- 国税庁:暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)(確認日:2026-10-12)
税金についての注意
暗号資産を売却したり決済に使ったりすると、利益が課税対象になる場合があります。この記事は一般的な情報の整理であり、個別の税務判断を示すものではありません。申告の要否や計算方法は、国税庁の公表資料または税理士にご確認ください。
自分に合う1枚を、Triaで。
費用と条件に納得できたら、招待リンクから登録へ。
PR:上のボタンは紹介リンクです。カード購入により運営者に報酬が発生します。
